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50代・60代・70代で衰える「ふくらはぎの筋力」

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分



実は健康寿命を左右する“第二の心臓”とは?


「最近、足がむくみやすくなった」

「少し歩いただけで疲れる」

「階段がしんどい」

「夕方になると足が重い」

50代、60代、70代になると、このような悩みを感じる方が増えてきます。


しかし、多くの方は「年齢のせいだから仕方ない」と考えています。


実は、その原因の一つがふくらはぎの筋力低下かもしれません。


ふくらはぎは単なる足の筋肉ではありません。

医療や運動生理学の分野では、

「第二の心臓」

とも呼ばれる重要な役割を担っています。


そして近年では、

  • 血流

  • 動脈硬化

  • 心血管疾患リスク

  • 歩行能力

  • 転倒予防

  • 健康寿命

との関係が注目されています。


今回は、ふくらはぎと健康寿命の深い関係について解説します。


健康寿命とは?

まず知っておきたいのが「健康寿命」です。


健康寿命とは、

介護や医療に大きく依存せず、自立して生活できる期間

を指します。


日本では、

  • 男性平均寿命:約81歳

  • 女性平均寿命:約87歳

に対し、

  • 男性健康寿命:約73歳

  • 女性健康寿命:約75歳

と報告されています。


つまり、

男性は約8年、女性は約12年、

「生きているけれど健康ではない期間」が存在します。

この差を縮めることが、これからの超高齢社会における大きな課題です。


なぜふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれるのか?


心臓は血液を送り出します。

しかし、足まで流れた血液を心臓へ戻すのは簡単ではありません。

重力があるからです。


そこで働くのがふくらはぎです。


歩くたびに、

  • 腓腹筋(ひふくきん)

  • ヒラメ筋

が収縮し、

静脈を圧迫して血液を押し上げます。


これを

筋ポンプ作用

と呼びます。


ふくらはぎがしっかり働くことで、

  • 血液循環

  • リンパ循環

  • 老廃物排出

が促進されます。


逆に筋力が低下すると、

  • むくみ

  • 冷え

  • 疲労感

  • 血流低下

が起こりやすくなります。


血流低下が動脈硬化につながる理由


血管はただのホースではありません。

血流による刺激を受けながら健康を保っています。


血流が流れることで、

血管内皮細胞から

一酸化窒素(NO)

が分泌されます。


NOには、

  • 血管を広げる

  • 炎症を抑える

  • 血栓を防ぐ

働きがあります。


ところが、

運動不足↓ふくらはぎ筋力低下↓血流低下↓血管刺激減少↓NO産生低下

という流れが起こると、


血管は徐々に硬くなります。

これが動脈硬化です。


動脈硬化は全身の老化現象


動脈硬化というと心臓病を想像するかもしれません。

しかし影響は全身に及びます。


  • 脳梗塞

  • 認知機能低下

心臓

  • 狭心症

  • 心筋梗塞

  • 閉塞性動脈硬化症

  • 歩行能力低下

腎臓

  • 腎機能低下


つまり、

血管の老化=身体全体の老化

とも言えます。


歩行能力と健康寿命の関係


健康寿命を左右する大きな要因の一つが歩行能力です。


実際、

要介護になる原因として

  • 転倒・骨折

  • 筋力低下

  • フレイル

は上位を占めています。


歩けなくなると、

外出しなくなります。


外出しなくなると、

  • 筋力低下

  • 社会参加減少

  • 認知機能低下

が進みます。


これを悪循環と呼びます。


その入り口になるのが、

実はふくらはぎの筋力低下です。


ふくらはぎは「歩く筋肉」ではなく「支える筋肉」


多くの人は、

ふくらはぎ=歩く筋肉

と思っています。


しかし本当に重要なのは、

転びそうになった時に身体を支える力

です。


地域健康寿命プロジェクトでも、

「歩く力」より

「踏ん張る力」

の重要性が話題になりました。


実際に転倒は、

ゆっくり歩いている時より、

  • 段差

  • つまずき

  • バランス崩し

で起こります。


この瞬間に必要なのは、

ふくらはぎの素早い筋収縮です。


50代から急激に減る「白い筋肉」


筋肉には大きく分けて


赤い筋肉(遅筋)

持久力担当


白い筋肉(速筋)

瞬発力担当

があります。


加齢で特に減りやすいのは速筋です。


速筋が減ると、

  • とっさに踏ん張れない

  • 反応が遅れる

  • 転倒しやすくなる

という状態になります。


そのため、

健康寿命を考える上では、

単に歩くだけでなく、

ふくらはぎを含めた下肢の筋力維持が重要です。


むくみは危険信号かもしれない


夕方になると靴下の跡がつく。

足がパンパンになる。


こうした症状は、

単なる疲れではなく、


筋ポンプ機能の低下が関係している可能性があります。


もちろん、

むくみには様々な原因があります。


心臓や腎臓、血管の病気が関係する場合もあるため、

症状が続く場合は医療機関への相談が重要です。


しかし、

運動不足による筋力低下が背景にあるケースも少なくありません。


健康寿命を延ばすために今日からできること


① 歩く

最も手軽です。

ただし散歩だけでなく、

少し大股で歩く

少し速く歩く

ことが重要です。


② かかとの上げ下げ

椅子につかまりながら

かかとを上げる↓ゆっくり下ろす

10〜20回


これだけでもふくらはぎへの刺激になります。


③ 階段を使う

階段昇降は

ふくらはぎ太ももお尻

を同時に鍛えられます。


④ 長時間座りっぱなしを避ける

最近の研究では、

長時間座位自体が血流低下を引き起こすことが分かっています。

30〜60分ごとに立ち上がるだけでも効果があります。


ZEROが考える健康寿命づくり


私たちZERO Strength & Conditioning Labでは、

トップアスリートのサポートで培った知見を、

地域の健康寿命延伸へ活かしたいと考えています。


健康寿命を延ばすために必要なのは、


単なる筋トレではありません。

  • 姿勢

  • 呼吸

  • 歩行

  • 血流

  • 筋力

  • バランス

  • 習慣

を総合的に考えることです。


ふくらはぎは、その中心にある重要な筋肉です。


まとめ


ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど重要な筋肉です。

筋力が低下すると、

  • 血流低下

  • むくみ

  • 動脈硬化リスク増加

  • 歩行能力低下

  • 転倒リスク増加

につながる可能性があります。


そして、その先には健康寿命の短縮があります。


だからこそ、

50代、60代、70代では

「どれだけ歩くか」だけでなく、

「ふくらはぎがしっかり働いているか」

を意識することが大切です。


いつまでも自分の足で歩き、好きな場所へ出かけ、大切な人と笑って過ごすために。

今日からふくらはぎを大切にしてみませんか。


※本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としており、診断や治療を目的とするものではありません。痛み、しびれ、強いむくみ、歩行障害などがある場合は医療機関へご相談ください。

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