なかなか治らない変形性膝関節症の痛みは、本当は「腰」からの症状かもしれない
- 7 時間前
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〜膝だけを治療しても改善しない理由を、理学療法士の視点から解説〜
「病院で変形性膝関節症と言われた」「ヒアルロン酸注射をしているけど、なかなか良くならない」「レントゲンでは年齢相応と言われたのに、痛みは強い」「歩くと膝の内側が痛い。階段がつらい」
このような悩みを抱えている50代・60代・70代の方は非常に多いです。
もちろん、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)は、膝関節そのものの変化によって痛みが出ることがあります。しかし実際には、“膝だけ”が原因ではないケースも少なくありません。
特にZEROに来られる方の中でも多いのが、
「本当の原因は“腰”や“背骨”の機能低下だった」
というケースです。
今回は、なかなか改善しない膝痛と「腰・背骨」との関係について、理学療法士の視点からわかりやすく解説します。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、加齢や負担の蓄積などによって膝関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みが起きる状態です。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、主な症状として以下が挙げられています。
膝の痛み
動き始めの痛み
階段のつらさ
正座ができない
歩行時痛
膝に水がたまる
特に女性に多く、50代以降で増加するとされています。
一方で、ここで重要なのは、
「レントゲンの変形の程度」と「痛みの強さ」は、必ずしも一致しない
ということです。
実際、画像上は変形が強くても痛みが少ない人もいれば、変形が軽くても強い痛みを感じる人もいます。
つまり、
「膝が変形している=膝だけが原因」とは限らない
ということです。
実は多い「腰から来る膝の痛み」
膝が痛いと、多くの人は「膝が悪い」と考えます。
しかし身体は、膝だけで動いているわけではありません。
歩行や立ち座りでは、
背骨
骨盤
股関節
足首
体幹
これらが連動して働いています。
そのため、腰や背骨の機能低下があると、膝へ過剰な負担が集中することがあります。
特に多いのが、
猫背
反り腰
骨盤後傾
背骨の硬さ
股関節の動きの低下
によって、「膝で代償する動き」が起きているケースです。
なぜ腰が悪いと膝が痛くなるのか?
① 背骨が硬くなると、衝撃を吸収できない
本来、歩行時の衝撃は、
足首
股関節
背骨
が分散して吸収しています。
しかし加齢や運動不足で背骨が硬くなると、衝撃吸収がうまくできません。
その結果、
膝だけで衝撃を受け止める状態
になってしまいます。
特に、
長時間座っている
猫背姿勢が多い
呼吸が浅い
体幹がうまく使えない
という方は、このパターンが非常に多いです。
② 神経の影響で「膝が痛く感じる」こともある
腰には、膝周囲へつながる神経があります。
そのため、
腰椎(腰の骨)
お尻周囲
神経の圧迫
筋肉の緊張
などによって、
「膝が原因ではないのに、膝に痛みを感じる」
ことがあります。
特に、
お尻〜太もも外側の張り
しびれ感
長く歩くと悪化
前かがみで楽になる
朝より夕方がつらい
という症状がある場合は、腰由来の影響が関係しているケースもあります。
※ただし、実際の診断は医療機関で行う必要があります。強いしびれや急激な悪化がある場合は、整形外科など医療機関へ相談してください。
③ 股関節が硬いと、膝にねじれが起きる
膝関節は、本来「大きくねじれる構造」ではありません。
しかし、
股関節が硬い
骨盤が動かない
お尻の筋肉が使えない
状態になると、歩行時に膝へねじれストレスが集中します。
特に変形性膝関節症では、
膝の内側痛
O脚傾向
階段痛
が多いですが、その背景に股関節機能低下が隠れていることは非常に多いです。
「膝だけ鍛える」と悪化するケースもある
膝痛でよくあるのが、
太ももを鍛えましょう
スクワットしましょう
歩きましょう
というアドバイスです。
もちろん筋力は大切です。
しかし、
身体の使い方が崩れたまま膝だけ鍛えると、逆に負担が増える
ことがあります。
例えば、
猫背
骨盤後傾
股関節が使えない
足首が硬い
状態でスクワットをすると、
膝だけで踏ん張る動きになり、痛みが増えるケースがあります。
だからこそ重要なのは、
「膝だけ」ではなく、「身体全体の連動」を見ること
です。
ZEROが「膝だけを見ない」理由
「膝が痛い=膝だけ治療する」という考え方ではなく、
姿勢
歩行
背骨
股関節
呼吸
バランス
立ち上がり動作 などを総合的に確認します。
なぜなら、
人の身体は“つながって”動いているからです。
特に50代以降では、
背骨の柔軟性低下
呼吸機能低下
バランス低下
股関節機能低下
が、膝痛に大きく関わっているケースが少なくありません。
「歳だから仕方ない」ではない
膝痛の方がよく言われるのが、
「もう歳だから仕方ない」
という言葉です。
しかし実際には、
動き方
姿勢
筋肉の使い方
呼吸
バランス
歩行パターン
を見直すことで、変化するケースも多くあります。
もちろん、変形そのものを完全に元へ戻すことは難しい場合があります。
しかし、
「痛みを減らす」
「歩きやすくする」
「日常生活を楽にする」
ことを目指すアプローチは可能です。
こんな症状がある方は、一度“腰や姿勢”も見直してみてください
注射をしても改善しない
レントゲン以上に痛い
歩くと膝が痛い
階段がつらい
腰痛もある
猫背気味
長時間座ることが多い
お尻や太ももが張る
片脚立ちが不安定
「膝だけ」治療しているが変わらない
こうした場合、
本当の原因が「腰・背骨・股関節」に隠れている可能性
もあります。
最後に
変形性膝関節症は、確かに加齢とともに増える疾患です。
しかし、
「膝だけが原因」と決めつけてしまうと、本当の問題を見逃すことがあります。
ZEROでは、
「トップアスリートを支えてきた知見で、地域の健康寿命を延ばす」
という考えのもと、膝だけではなく、
姿勢
歩き方
身体の連動
呼吸
バランス
まで含めてサポートしています。
「どこへ行ってもなかなか良くならない」「膝だけじゃない気がする」
そんな方は、一度“身体全体”という視点から見直してみることも大切かもしれません。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、診断や治療を目的としたものではありません。症状が強い場合や継続する場合は、整形外科など医療機関へご相談ください。



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