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なかなか治らない変形性膝関節症の痛みは、本当は「腰」からの症状かもしれない

  • 7 時間前
  • 読了時間: 5分



〜膝だけを治療しても改善しない理由を、理学療法士の視点から解説〜


「病院で変形性膝関節症と言われた」「ヒアルロン酸注射をしているけど、なかなか良くならない」「レントゲンでは年齢相応と言われたのに、痛みは強い」「歩くと膝の内側が痛い。階段がつらい」

このような悩みを抱えている50代・60代・70代の方は非常に多いです。

もちろん、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)は、膝関節そのものの変化によって痛みが出ることがあります。しかし実際には、“膝だけ”が原因ではないケースも少なくありません。

特にZEROに来られる方の中でも多いのが、


「本当の原因は“腰”や“背骨”の機能低下だった」

というケースです。

今回は、なかなか改善しない膝痛と「腰・背骨」との関係について、理学療法士の視点からわかりやすく解説します。


変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症とは、加齢や負担の蓄積などによって膝関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みが起きる状態です。

厚生労働省のe-ヘルスネットでも、主な症状として以下が挙げられています。

  • 膝の痛み

  • 動き始めの痛み

  • 階段のつらさ

  • 正座ができない

  • 歩行時痛

  • 膝に水がたまる

特に女性に多く、50代以降で増加するとされています。

一方で、ここで重要なのは、


「レントゲンの変形の程度」と「痛みの強さ」は、必ずしも一致しない

ということです。


実際、画像上は変形が強くても痛みが少ない人もいれば、変形が軽くても強い痛みを感じる人もいます。


つまり、

「膝が変形している=膝だけが原因」とは限らない

ということです。



実は多い「腰から来る膝の痛み」

膝が痛いと、多くの人は「膝が悪い」と考えます。

しかし身体は、膝だけで動いているわけではありません。

歩行や立ち座りでは、

  • 背骨

  • 骨盤

  • 股関節

  • 足首

  • 体幹

これらが連動して働いています。


そのため、腰や背骨の機能低下があると、膝へ過剰な負担が集中することがあります。

特に多いのが、

  • 猫背

  • 反り腰

  • 骨盤後傾

  • 背骨の硬さ

  • 股関節の動きの低下

によって、「膝で代償する動き」が起きているケースです。



なぜ腰が悪いと膝が痛くなるのか?


① 背骨が硬くなると、衝撃を吸収できない

本来、歩行時の衝撃は、

  • 足首

  • 股関節

  • 背骨

が分散して吸収しています。

しかし加齢や運動不足で背骨が硬くなると、衝撃吸収がうまくできません。


その結果、

膝だけで衝撃を受け止める状態

になってしまいます。

特に、

  • 長時間座っている

  • 猫背姿勢が多い

  • 呼吸が浅い

  • 体幹がうまく使えない

という方は、このパターンが非常に多いです。


② 神経の影響で「膝が痛く感じる」こともある


腰には、膝周囲へつながる神経があります。

そのため、

  • 腰椎(腰の骨)

  • お尻周囲

  • 神経の圧迫

  • 筋肉の緊張

などによって、

「膝が原因ではないのに、膝に痛みを感じる」

ことがあります。


特に、

  • お尻〜太もも外側の張り

  • しびれ感

  • 長く歩くと悪化

  • 前かがみで楽になる

  • 朝より夕方がつらい

という症状がある場合は、腰由来の影響が関係しているケースもあります。

※ただし、実際の診断は医療機関で行う必要があります。強いしびれや急激な悪化がある場合は、整形外科など医療機関へ相談してください。


③ 股関節が硬いと、膝にねじれが起きる

膝関節は、本来「大きくねじれる構造」ではありません。

しかし、

  • 股関節が硬い

  • 骨盤が動かない

  • お尻の筋肉が使えない

状態になると、歩行時に膝へねじれストレスが集中します。

特に変形性膝関節症では、

  • 膝の内側痛

  • O脚傾向

  • 階段痛

が多いですが、その背景に股関節機能低下が隠れていることは非常に多いです。


「膝だけ鍛える」と悪化するケースもある

膝痛でよくあるのが、

  • 太ももを鍛えましょう

  • スクワットしましょう

  • 歩きましょう

というアドバイスです。

もちろん筋力は大切です。


しかし、

身体の使い方が崩れたまま膝だけ鍛えると、逆に負担が増える

ことがあります。


例えば、

  • 猫背

  • 骨盤後傾

  • 股関節が使えない

  • 足首が硬い

状態でスクワットをすると、

膝だけで踏ん張る動きになり、痛みが増えるケースがあります。


だからこそ重要なのは、

「膝だけ」ではなく、「身体全体の連動」を見ること

です。


ZEROが「膝だけを見ない」理由

「膝が痛い=膝だけ治療する」という考え方ではなく、


  • 姿勢

  • 歩行

  • 背骨

  • 股関節

  • 呼吸

  • バランス

  • 立ち上がり動作 などを総合的に確認します。


なぜなら、

人の身体は“つながって”動いているからです。

特に50代以降では、

  • 背骨の柔軟性低下

  • 呼吸機能低下

  • バランス低下

  • 股関節機能低下

が、膝痛に大きく関わっているケースが少なくありません。



「歳だから仕方ない」ではない


膝痛の方がよく言われるのが、

「もう歳だから仕方ない」

という言葉です。

しかし実際には、

  • 動き方

  • 姿勢

  • 筋肉の使い方

  • 呼吸

  • バランス

  • 歩行パターン

を見直すことで、変化するケースも多くあります。


もちろん、変形そのものを完全に元へ戻すことは難しい場合があります。

しかし、

「痛みを減らす」

「歩きやすくする」

「日常生活を楽にする」

ことを目指すアプローチは可能です。


こんな症状がある方は、一度“腰や姿勢”も見直してみてください


  • 注射をしても改善しない

  • レントゲン以上に痛い

  • 歩くと膝が痛い

  • 階段がつらい

  • 腰痛もある

  • 猫背気味

  • 長時間座ることが多い

  • お尻や太ももが張る

  • 片脚立ちが不安定

  • 「膝だけ」治療しているが変わらない


こうした場合、

本当の原因が「腰・背骨・股関節」に隠れている可能性

もあります。


最後に

変形性膝関節症は、確かに加齢とともに増える疾患です。


しかし、

「膝だけが原因」と決めつけてしまうと、本当の問題を見逃すことがあります。


ZEROでは、

「トップアスリートを支えてきた知見で、地域の健康寿命を延ばす」

という考えのもと、膝だけではなく、

  • 姿勢

  • 歩き方

  • 身体の連動

  • 呼吸

  • バランス

まで含めてサポートしています。


「どこへ行ってもなかなか良くならない」「膝だけじゃない気がする」

そんな方は、一度“身体全体”という視点から見直してみることも大切かもしれません。


※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、診断や治療を目的としたものではありません。症状が強い場合や継続する場合は、整形外科など医療機関へご相談ください。



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